サンケイベイト/Sankei Bait Manufacturing
January 24, 2012
ベイビーバス/サンケイベイト
ひと言でルアーコレクションといっても、その人の好みや性癖(笑)によってさまざまなテーマがあります。一つのルアーの全カラーをフルコンプリートする初級編に始まり、クリアボディだけとか、エラー品だけとか、初期モデルだけとか、セールスマンサンプルだけとか、それこそテーマを挙げだしたらキリがありせん。
まあこれがルアーコレクションの楽しみでもあり、かつオソロシイところでもあるんですが。
そんな中で、近年人気が急上昇したテーマのひとつに 『 国産パチ 』 があります。
国産パチとはその名の通り、海外のメジャールアーの造形をパクった国産のパチもんルアーの事ですが、今日はその国産パチの代表選手、サンケイベイトのベイビーバスにスポットライトを当ててみましょう。
ところで国産パチって何よ? という方のために、お約束のノー書きを少々タレておきましょう。国産パチのルーツは戦後の占領下において米国からの注文で輸出用ルアーを製造… というところから始まります。
しかしその時代から説明すると、のんだくれの睡眠時間が無くなってしまうので、詳細はまたの機会にするとして、今回は一般的にオールドマーケットで国産パチと呼ばれているものについてのみ触れておきましょう。
70年代後半から80年代初めにかけて第二次バスフィッシングブームが巻き起こりましたが、当時は今のように中古釣具を扱う店などどこにも無く、ルアーを手に入れるには新品を買うしかありませんでした。
しかし為替レートは1ドル=200円前後と、今では考えられないほどの円安。
当然舶来ルアーは高額となり、少年バサー達が気軽に買える金額ではありません。 そんな時に格安で大量に出回ったのが、海外ブランドのコピー商品というわけなんです。
今、中国のコピー商品が何かと話題になりますが、ほんの3~40年前まで日本も同じ事してたということですね。(笑)
さて、話をコイツに戻しましょう。もう皆さんご存知の通り、このルアーはボーマーのスマイリンミノーのパチです。
国産パチの分野はのんだくれの担当外なので具体的な製造年は分かりませんが、記憶が正しければ80年代半ばには市場に出回っていたように思います。 そもそもコイツの名前が分かんなかったので少年ルワー博士に聞いたぐらいなんですから。(笑)
サイズはスマイリンミノーの中間サイズ、1/4オンスサイズを踏襲しています。当時は釣具屋のオヤジが、 “ 10cm以上のルアーではバスが逃げる ” と断言してた(実話です・笑)時代ですから、マーケティング的には正しい選択でしたね。


あ、ベイビーバスなのにレインボートラウトというツッコミはナシでお願いします。
ついでに瞳孔が開いた目が怖いというクレームもナシでお願いします。
ちなみにボディの中にはカラカラとよく鳴くラトルが入っており、ラトルサウンドなら本家に負けてません!(笑)


リップはオリジナルとは違うスリムシェイプになっています。
ラインアイもオリジナルがエイトリング仕様なのに対し、こちらはヒートン仕様。
しかしヒートンの先が飛び出さないようにちゃんと処理されてるところがニクいですね。
少年達が飛び出たヒートンの先で怪我をしないようにという親心なんでせうか。(笑)
サンダーか何かでバリを削り取った跡が生々しいですが、これはパチもんの仕上げにしてはかなり上質な方です。何しろ当時のパチもんはボディの左右のズレや浸水なんて基本中の基本でしたから。(笑)
そう考えると今の中国製パチって、めっちゃクオリティ高いですよね。
しかしパチならではのおマヌケなところもあって、コイツなんてヒレのプリントが逆さだったりします。(笑)でもこういう抜けたところが国産パチマニアのハートに深く刺さるんですよねー。
なので最近は競争率も高くなってしまい、中古屋でもなかなかお目にかかれません。


ボーマーのオリジナルはフロントがエイトリングでリアがヒートン、それぞれスプリットリングを介してリグられているのに対し、こちらのフックは前後ともリングを介さないヒートン直付け。
でもこれはこれでイイ感じですよね。


肝心の泳ぎは、やっぱりと言うか書くまでもないと言うか、早めのリトリーブでは横に向かって走り出すという、なかなかの仕上がり具合。
でもこれは浮力とのバランスが取りきれてないことから起きているので、ウェイトを貼るとか、泳ぎが破綻しない程度のスピードで引くとかであれば十分使えます。
いや、むしろ時折早めにリトリーブしたりして、意図的にバランスを崩してやるのが正しい使い方なのかもしれません。(笑)
そう考えるとオールドの国産パチルアーで釣るというのは、最近のルアーで釣るよりもアングラーの技量が試される分、上級アングラー向けのルアーなのかもしれませんね。 ヾノ∀`)ナイナイ
















































